自動車の「脱ガソリン」が広がる背景にあるのは、地球温暖化の主な原因である二酸化炭素(CO2)の排出量を抑制する、脱炭素社会を目指す動きです。電気自動車(EV)は走行中にCO2を排出しません。こうした特性から、今世界中で電気自動車へのシフトを進める動きが活発化しているのです。
しかしながら、電気自動車(EV)の販売は世界的に減速しているようです。
① フォードは現在、電動ピックアップトラック「F-150 Lightning」の生産ラインを停止している。
② ゼネラルモーターズ(GM)は、新型の電気SUVにソフトウェアの問題が発生したことを受け、このクルマの販売を停止しました。また、ほかの3モデルのEVの生産も遅らせている。
③ ボルボの高級EVブランドであるポールスターは、「厳しい市場環境」を理由に人員削減を実施した。
④ レンタカー会社のハーツは、保有するEVを大量に整理している。
①~④引用:https://wired.jp/article/electric-vehicle-market-growth-sales-slump/
① 中国自動車企業が本格的に参入を進めているEV自動車の世界市場においても、きびしい状況に置かれているのが確かではあります。中国国内でも2024年旧正月の帰省ラッシュにより、大雪による渋滞で、航続走行が困難や、充電できないなどに対して、不満な声が相次ぎです。EV自動車の購入予備軍がどんどん減りつつあり、消費者の購買意志も動揺し始めています。海外進出がうまく行かない中、中国国内自動車業界の大手企業間の熾烈な競争が価格戦争を引き起こし、価格が下がることは、中国の多くの自動車購入者にとって喜ばしいことかもしれないが、実用面や便利さから考えるとかなり躊躇しているようです。
まず、電気(EV)自動車はどんな懸念するポイントがあるか整理してみましょう。
① 遠距離移動に不安
電気自動車の場合、電池性能が航続距離に関係してきます。現在電気自動車の航続距離はかなり短く、充電スタンドの数も十分とは言えないので、遠出している最中に充電が切れてしまうという心配もあります。またEVの充電については、日常的な移動においては、面倒はほとんどないですが、知らない場所に遠距離移動するときは充電計画が必要で面倒です。
② 充電に時間かかる
充電を行う際に、ガソリン車と比べると圧倒的に時間がかかるのもデメリットです。普段家で夜中に充電するなら問題はありませんが、外出先で充電する場合はストレスや不安を感じる人が多いようです。ガソリンを入れるのが大体5~6分ぐらいで済ませることに対し、EV車では100%充電時間(バッテリー容量6KWの場合)は10時間~18時間かかります。
③マンションで充電スタンドの設置が難しい
マンションにおけるEV充電機の設置がかなり難しいようです。駐車スペースが共有部になることが多いマンションの場合は、原則として住民全体の合意が必要です。
③ 車種が少ない
これまでは、ほとんどの国内自動車メーカーが注力していたのはガソリン車やハイブリッド車であり、電気自動車の販売台数や種類は非常に少ないのが現状です。
上述のように、EVはやはり抱えている課題が山ほどありますので、EV車に完全に切り替えることがまだまだ時間がかかりそうです。ガソリン車と比較して、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車(HV)(PHEV)は、走行中のガソリンの燃焼によるCO2の排出量を抑えることができ、現段階ではEVよりHEVやPHEVの方が人気のようです。
日本国内2023年燃料別のよる販売台数
さて、HEV、PHEVとEVの違いを説明していきましょう。
EVはElectric Vehicleの略で、日本語で電気自動車と呼ばれています。電気の力で動くモーターのみを使って、走行するため、ガソリンを全く使用しないことによって、CO2を排出しません。また、エンジンがないため、停車時の振動や騒音が少なく、静かに走行できる点も電気自動車のメリットがあります。しかし、通常のガソリンスタンドでの動力源の補充ができなく、充電には、家庭用のコンセントから電気を取ったり、高速道路や大きめの商業施設などで充電スタンドを利用する必要があります。
HEVはHybrid Electric Vehicleの略で、いわゆるハイブリッド車のことです。HVと呼ばれることもあります。HEVは電気で動くモーターとガソリンで動くエンジンという二つの動力を利用して、走る車です。メインはエンジンの力で走行し、負荷が大きくなる加速時に補助的にモーターを使います。モーターはブレーキをかけたときや定速走行時に自動的に充電されるため、充電用コンセントがついていない仕様になっています。
PHEVははPlug-in Hybrid Electric Vehicleの略で、プラグインハイブリッド車のことです。PHVと表記されることも多く見られます。P→プラグインは『差込口』という意味から、PHEVはP+HEVは車に装備された差込口から充電できるHEVを考えてもよいでしょう。短距離の走行は電気のみ、長距離の走行は電気とガソリンで併用できるので、安心感があります。EVとHEVのいい処を取ったような車ともいえます。
電気自動車は本格的な開発が行われて、日が浅いことから、数年後には様々なモデルが発売され、導入ハードルは下がると想定されます。
EV自動導入にあたって、改善ポイントは以下になります。
① 充電スタンド増加
② 補助金の増額
③ 次世代電池の開発(急速充電の改善/航続距離)
アジア太平洋地域には、世界最大の自動車生産国であるインド、中国、日本、韓国があります。インドと中国は世界最大級の電気自動車市場であり、世界的には、自動車市場の成長が期待されています。特に、電気自動車や自動運転車の普及が進むことにより、車載プリント基板の需要は増加すると予想されます。また、自動車の電子部品には、耐熱性、省エネ化や安全性向上など厳しく要求されることで、車載プリント基板の機能性向上が求められます。
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